2009/05/21

いい化粧品

5/18~5/20までビックサイトで行われていた
美容の展示会「ビューティーワールドジャパン」で
「美容アドバイスのための肌タイプと化粧品の正しい選択」
というセミナーを受けた。

講師は岡部美代治さん。
コーセーやアルビオンで長年研究開発や
マーケティングを担当され、
現在は「ビューティーサイエンティスト」として独立し、
第三者的な立場で、
美容コンサルタントを行っていらっしゃる。

私は化粧品に携わる仕事をしているので
こうした専門家のセミナーや著書を読んで
知識を得ている。

しかし、仕事がなければ、
自分の肌に何のトラブルもなければ、
肌についてこんなに調べることはなかったと思う。

女性のほとんどは化粧品を使う。
メイクアップしなくても、洗顔剤や化粧水は使うだろう。
そのような中、皮膚や化粧品に対する正しい知識を持って、
化粧品を選べている人はごくわずかなのではないかと思う。

だから、一部のメーカーの「売る」ためだけの
宣伝文句によって美容に対する誤解が生まれ、
消費にまで影響が出るものだから
業界全体がゆらいでしまう。

石油がどーとか、
パラベンがどーとかいうのが
それ。

皮膚に最も害がないとされて
皮膚科でも使用されるワセリンは
ざっくり言えば石油由来だし、
パラベンフリーの商品は
他の防腐剤を入れない限り
腐るので衛生的に良くない。

本当にいい化粧品とは何か考えて欲しい。

皮膚というものはとてもデリケートで、
特に顔の皮膚は部位によって性質が細かに違ってくる。
そして生活習慣や体調、年齢などによって
肌の状態は変化するし、
アレルギーが起こる成分も人によって様々。

だから一概にこれはいい、悪いとは言いきれない。

「本当にいい化粧品」とは、
皮膚のバリア機能、分泌機能が健全に働くのを助ける、
つまり健全な保湿機能が保たれるよう、助けるもの。
かつ、使うことでここちよさが得られるものである。

女性にとってとても身近な化粧品だから、
本来ならば正しい知識を得られる機会がもっとあって、
それぞれが自分にあった化粧品選びができれば良いと思う。
学校の保健体育で教えてもいいくらいでは?

今のところ、
デパートの化粧品売り場にいる美容部員さんに
アドバイスを受けるというのも一つの手だが、
彼女達がどのくらいのレベルで教育されているのか
分からないし、
やはり基本的には自社の商品を売るために
いるのだから、
「本当にいい化粧品」に出会えない
可能性だってある。

デパートの化粧品フロアには
メーカーに関係なく
美容の専門家や皮膚医学の知識がある人を置いた
相談窓口のようなものがあったらいいのではと思う。

あ、もしかしてそれ商売になる?



「化粧品成分ガイド」(第5版)
この本は、化粧品・美容についての教科書だといえます。
にしても、先生・・・
このサインのイラスト・・・
なんすか?

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