2008/12/16

三つ子の魂百まで

朝日カルチャーセンターでの茂木さんの今年最後の講義。
4回の講義を通じて「すき・きらい、脳とこころを考える」というテーマで講義が行われてきた。最終回は、『A Secure Base』(J.Bowlby)をテキストに進められた。

Bowlbyは幼児期における母子間の愛着関係は幼児の心理発達に欠かせない「a Secure Base」を提供するとの理論を提唱した人で、その理論は何歳になっても当てはまるという。

secure base(安全地帯)があってこそ、exploration(探検、探究)できる。そしてその理論は幼児期に限らず、いくつになっても当てはまるという。

secure baseは、愛着関係、愛情関係だけに限らない。
自分にとっての軸になるものだと思う。
それは仕事かもしれないし、趣味かもしれないし、地位や名誉かもしれない。

自分にとってのsecure baseは何なのか?を考えた。

私は3歳のころに両親が離婚していたから、自然と母に迷惑をかけてはいけない、甘えてはいけないという意識が勝手に芽生えてしまった。(結果として、それが逆に迷惑をかけることになったこともあるが)「三つ子の魂百まで」とはよく言われることだが、私は未だに人に甘えることがどういうことかあまりよくわからない。だから、頑張り屋さん的なイメージがついてまわる。でも本当はとても弱くていつも何かに寄りかかりたくて誰よりも幼稚なのだ。

私が今もずっと追い求めているのは、単純に、幼いころに両親との間に持てなかったsecure baseなのだろうと思う。

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