2008/12/24

お時間です

発表会の打ち上げがあった。打ち上げでは、毎年生徒達からプレゼントをもらう。はじめはママ達がチョイスしてくれていたが、ここ数年は予算内でリクエストしたものをもらうようになった。今年は迷いに迷って、chloeのサングラスに。

ありがとうございます。
でも、もっと嬉しかったのが、生徒たちからのメッセージと写真が収められたアルバム!お酒を飲むのを中止して、しばらくの間見入ってしまった。

小学1年生から高校1年生までの子どもたちが一生懸命に書いてくれたメッセージ。 リハーサルから本番までの写真。

私がインストラクターを辞めるという話は、ごく親しい人にしか話していなかったのに、噂は広まり、みんなが不安に思っているということだったので、スピーチを。

辞めようと調整して来たのは事実。スタジオのマネージャーとも春から何度も話し合いをしてきた。
引きとめてくださる方達がいる。講師になるチャンスを待っている人がいる。
私の中で何かが引っ掛かっていた。

どうして辞めようと思ったのか、辞めることに迷いがあること。
心の内をそのままみんなに話した。

スピーチの途中、泣いてくれたママたちがいた 。

生徒達がなにやらこそこそ相談して、
「せ~のっ、えりせんせいやめないで~」
と声を合わせて言ってくれた。

涙。
一言では表現できない感情。
自分はどうしてダンスを始めて、今まで続けてきたのかということを最近ずっと考えていた。
表現者としてのダンサーではなく、ダンスを通じて誰かに必要とされたことこそが、その答えだったように思えた。

店員さんが
「お時間です」
と無表情でしつこく言っているので、お開きに。

すると、ひとりの生徒がそろそろと私のところへやって来て、無言で折り紙を渡してくれた。


この子は楽屋で他の子がUNOをしている時、ひとり漢字の書き取りをやるような子。とてもシャイだけど、舞台に立つと、誰よりもいきいきする。

この朝顔の中に、沢山のメッセージが込められている気がした。

冬の帰り道、わたしの心は温かく、沢山のプレゼントを抱えバスに乗った。


みんなありがとう!

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