2009/01/26

タイタンズを忘れない

映画『タイタンズを忘れない』(原題:remember the titans)
これは1971年にアメリカ南部のバージニア州で
実際に起きた出来事に基づいてつくられた感動の物語。

日本でもオバマブームに沸く今日、
知らない人は是非観て欲しい作品だ。

人種差別が色濃く残るこの地域では、
街の人々の関心は高校のフットボールに集中していた。

この街にある、黒人と白人が通う高校の
名門フットボールチームのコーチとして
ひとりの黒人が任命される。

1964年に成立した公民権法に基づき、
法律の上では平等になったとはいえ、
黒人と白人が未だ同じ店で食事すらできないような時代。

コーチが白人ならスタメンは全て白人が当たり前。
黒人がチームのリーダーになるなんてありえないのである。

物語では、コーチとフットボールを通じて、
少しずつお互いを認め合い、チームがひとつに、
そしてやがて街がひとつになっていく。

この中映画の中で、印象的なコーチのセリフがある。

Everything we gonna do is changing, we gotta change.
We gonna change the way we run,
we gonna change the way we eat,
we gonna change the way we block,
we gonna change the way we tackle,
we gonna change the way we win.

どこかで聞いたことのある単語に気づくだろう。

この「タイタンズ」から約40年。
ついにアメリカに初のアフリカ系アメリカ人リーダーが誕生した。

ほとんど日本人だけで文化をつくってきたこの国では、
数少ない韓国や朝鮮からの移民に対する差別があっても
マスコミであまり取り沙汰されることもない。
そして、アメリカにおいて黒人がどのような立場であったか
その歴史を知る人も少ない。

だからオバマ氏の大統領就任が歴史的にどんなに大きな
躍進であるのか、私も含めて実際には解らないところもある。

アメリカはまだまだ課題の多い国だが、
真の自由の国、平等の国としての未来へ
かなり大きな前進を果たしたように思う。

0 件のコメント: