2008/10/21

暴走しているのはどっち…?

蒟蒻ゼリーで有名なマンナンライフが、消費者庁の指導を受け、 蒟蒻ゼリーの製造を中止した。理由は幼児がゼリーをのどに詰まらせる死亡事故が起こったことにある。

国は、この事故の責任はメーカーにあると判断したわけだが、果たしてそうだろうか?

メーカーはお年寄りや乳幼児に食べさせないように、パッケージに 注意喚起を行っていたし、形状も以前より小さくして販売していた。
それでも食べさせてしまった親に責任はないのだろうか?
何でもかんでもメーカーの責任にするのは消費者を守ることとではない。
お餅をのどに詰まらせて死亡する事故は多く発生しているし、
それ以外の食べ物や、食べ物以外のものの誤飲による事故は起きている。
なぜ、マンナンライフだけが槍玉に挙げられなければならないのか。
消費者を守るための機関ならば、まず、汚染米の流通問題や、中国産の 食品による健康被害・不安をなくすことの方が先決だろう。

商品のパッケージは注意喚起で埋め尽くされているし、また、街を歩けば注意書きに囲まれていることに気づく。
バスの中では、
「止まってから席をお立ちください」
「危ないですから吊皮や手すりにおつかまりください」
「車内に空き缶や紙くずを捨てないでください」
というアナウンスが繰り返される。
まるで幼稚園バスのよう。

What a beautiful country it is!
まさに「美しい国日本」だね!!

行きすきた規制は産業を小さくする。
我々は消費者であると同時に、事業者、又はその社員でもある。
その両方の立場を考えれば、一方的にメーカーの責任と決めつけることはできないと思うのだが。


参考:消費者庁のHPより抜粋
米国連邦取引委員会(FTC)の建物には写真(上)のようなアールデコの暴れ馬を男性が制する像がある。馬は自由市場を現し、男性は国家を象徴している。市場は放任しておいては暴走し、強者の無謀を許し、弱者の自由を奪う。そこで、国家には公正な市場確保のための規制をする権利と義務がある。自由主義を自由放任主義と混同してはならない。消費者庁の実現こそ、消費者、事業者ともに潤う健全な市場形成に貢献する。

0 件のコメント: