『空の青さを見つめていると』
空の青さを見つめていると
私に帰るところがあるような気がする
だが雲を通ってきた明るさは
もはや空へは帰ってゆかない
陽は絶えず豪華に捨てている
夜になっても私たちは拾うのに忙しい
人はすべていやしい生まれなので
樹のように豊かに休むことがない
窓があふれたものを切り取っている
私は宇宙以外の部屋を欲しない
そのため私は人と不和になる
在ることは空間や時間を傷つけることだ
そして痛みがむしろ私を責める
私が去れば私の健康が戻ってくるだろう
今日は雲ひとつない青空だ。
ふと、谷川俊太郎の詩『空の青さを見つめていると』を思い出した。
青空の先に、宇宙が透けて見えるような気がした。
昔バイト先で谷川俊太郎の本を貸してくれたあの子はどうしているかな。と、思ってみたり。
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