2008/10/23

最近のオモロー

最近の私の興味のベクトルはもっぱら脳と皮膚に向けられている。

「ビタミンC誘導体」というのは、通常壊れやすく、不安定なビタミンCに、リン酸やパルミチン酸などと合成することによって安定化させたもの。これによって、酸化しやすいビタミンCを化粧品に配合することができるようになったのである。効果はというと、ニキビやニキビ跡、美白(シミの予防)などに効果があるといわれている。つまり抗酸化作用があるということだ。 (酸化=老化)
一般に市販されている製品はもちろんのこと、多くの皮膚科やクリニックが開発した化粧品にも多く採用されている。

しかし、この「ビタミンC誘導体」、生のビタミンCに比べて活性が劣るため、ビタミンCの効果を化粧品レベルで実感するには、ビタミンCをビタミンCのままメラノサイトまで届ける必要があるのでは…と考えた会社がある。そして開発された成分が「ビタミンC生命体」である。
「ビタミンC生命体」は、ビタミンCのまま、真皮にまで浸透し、効果を発揮するという。

親和性の高いリポソーム構造の中にビタミンCを配合したということだろうか。。。?
真皮にまで成分が届くかどうかはおいといて、試してみる価値はあるかも。

抗酸化成分というのは、それ自体が酸化しやすい性質であるため、安定させ、化粧品やサプリメントに配合させるのは難しい。
例えば、富士フィルムが開発したアスタリフトは何が画期的かというと、「アスタキサンチン」という抗酸化成分を、独自の技術によって開発した、ナノコラーゲンの膜の中に閉じ込めて、安定化させたことにある。
その他、抗酸化成分を生体内で有効利用するものとして注目すべき技術は、「シクロデキストリン」に包摂する方法。市場で人気のあるアスタキサンチン、COQ10、α-リポ酸などをサプリメントで摂取する場合、原材料に「環状オリゴ糖」が入っている方がより効果があるといえる。

抗酸化成分配合の化粧品、サプリメントの効果を得たい時、無駄なお金を使いたくない場合には、ただ配合されているかどうかではなく、どのようなかたちで配合されているか、またその配合量にまで注目する必要がある。


私には、あまり効果の期待できない商品がバカ売れする現状を変えることができるのだろうか。
本当にいいものが、派手に広告を打てる一流企業の製品に負けない市場をつくることができるだろうか。



ある意味、「気休めの効能」というのも脳科学的には注目したい点ではあるが。

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