2008/11/18

恋の賞味期限?

細胞増殖因子について色々と調べていると、面白い研究を発見。

NGF(神経細胞増殖因子)に関する興味あるイタリアの研究者の報告として、新しい恋人を見つけた58人のカップルの血中NGFレベルを測定したところ、恋人のいない人、長い間恋愛関係にあるカップルに比べて明らかに高かったとのことである※2
しかし、同じカップルを対象にした1年後の調査では、同じ相手が恋人である場合には血中NGFレベルは既に恋人がいない人たちのレベルに下がっていたと報告されている。
※2 Emanuele E. et al. : Psychoneuroendocrino-logyonline, 10 Nov. doi

つまり、この報告が正しければ、恋の情熱は普通1年以上続かないことを客観的に示したデータであるといえよう。

って、まじで~。
科学的にこんなことがわかっちゃっていいの~??

この研究から読み取れる可能性として、もうひとつ面白いのは、恋愛と認知症との関係について。
NGFが作用すると考えられるヒトの脳の部位と、アルツハイマー病で顕著に脱落している脳の部位とが一致していることからアルツハイマー病の発症にNGFが関与しているのではないかという理論がある。
つまり、常に恋をしている人は、認知症になりにくいのでは?ということも言えるわけだ。
認知症になる原因は複雑だから一概には判断してはいけないけれど、とにかく、恋愛は脳に刺激を与えるということだね!

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