2010/03/13

栄養とサプリのはなし

練習前に「チロシン」を飲んでいるというお話しをお聞きました。チロシンは、アミノ酸の一種なんだが、その時、チロシンを摂取する意味がわからなかったので調べてみました。

チロシンをネットで検索するとだいたいこんな感じ。↓

アミノ酸の一種。神経細胞や、神経細胞間の情報伝達物質の材料となる重要な物質です。特に神経伝達物質「ドーパミン」の材料になり、脳を活性化して記憶力や注意力を向上し、ストレスの処理をコントロールします。
精神がうつの状態のときはチロシンの脳内濃度が低下していることが知られており、サプリメントとしてチロシンを補給することで、神経の疲れや気分を転換させ、「やる気」を出させるのに役立ちます。さらに、性的な能力の衰えをサポートする働きもあります。


ふむふむ。

これだけ見ると、集中力アップにいいーじゃん!!
性的にもいいーんじゃん!!
ナハナハ。

て思うけど、人間のからだはそんなに簡単にはできていないと思うんだな。

多分チロシンの集中力ってのは、脳がリラックスすることでの集中だと思うんだよね。多分ね。だから、激しいスポーツの練習前とかに欲しい集中力とはちょっと違うんじゃないかって思うわけです。
(SHOUGI Playerとかならありかもね)

チロシンがサプリメントとして販売されているのは、アメリカ製なんですが、だいたいアメリカっていうのは自分の健康管理は自分でやってよねっていう法律だから、サプリメントとして許可されている原料、効能効果に対する法律が日本よりはるかにゆるい。その分、自由に色んなものをサプリメントとしてとることができるから、いい面もあるけど、逆にいうと安全性もそこまで保証されていないっていうリスクがある。
で、チロシンの原末は、今のとこアメリカ製しかないってことからも考えてみても、自分としてはどうかなって思うんだよね。

それと、前に血糖値とインスリンの関係を書いたけど、それと同じようなことがからだ中では常に起こっていて、からだというのは常に「平衡」を保とうとする働きがあるみたいなのね。
だから、例えば普段の食事にはそれほど含まれていない「チロシン」を大量にチャージすることで、それを抑えるホルモンが分泌されるようになっているわけ。すると当然からだは疲れるし、だるくなるよね。

そんなこんなで、私は、パーキンソン病のように、明らかにチロシンが不足している場合は除いて、健康な人がチロシンを過剰に摂る必要は無いように思いますた。

チロシンを摂りたい場合はたけのこを食べようね。

だからね、素材のひとつの働きだけを見て、一見よさそうと思う素材でも、何でもかんでも闇雲に摂ってはダメよってことが言いたいのです。
それは、サプリメントのメーカー側にも責任があるアルね。何でもかんでも売ればいいってことじゃないアル。

基本的にサプリは「栄養補助」のものだから、本当は普段の食事から栄養を摂取するのがベストなんだけど、今の時代なかなかそうもいかないし、スポーツ選手やある条件下で体を酷使する人なんかは普通の人より多く栄養を摂る必要があるわけで、そういうときにはやはりサプリは絶対に必要だと思います。

でも、サプリメントは「食品」です。「薬」じゃありません。
飲んだら痩せる、飲んだら治る、ましてやキマるっていうものじゃないってことは皆さんに理解していただきたい。
だからね、みんな、もう私に「痩せるのある?」って聞かないでね 笑

そういう人が一番…やせないと…思います。
アーメン。

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